第15回 新人薬剤師勉強会
副作用と思われるイベント発生とその対処について
にいがた調剤薬局 渡部 陽子
1.副作用の捉え方
- 副作用の用語・・・有害事象、有害反応、副作用の定義についての解説
- 副作用の分類・・・薬理作用、薬物毒性、アレルギー性、過敏症の4項目の解説
- 副作用の診断・・・副作用の診断は最終的には医師の臨床経験に依存していると言われているのが現状である。今後この診断基準に、私たち薬局薬剤師の経験、薬歴管理に基づく判断が加えられるよう、積み重ねていかなければならないと考えている。
2.イベント発生とその対処について
- その薬剤に起こる頻度が高い副作用について知っておくこと
- 患者情報や患者の理解度、経験にあわせた薬剤情報(副作用情報)の提供
→ホームケアシートの活用
- 患者からの訴えやこちらからの問いかけによるイベントの聴き取り、モニタリング
- 患者にとっての症状の重大性を把握する(患者のニーズ、薬剤師の役割を考える)
- 服用期間、症状発現時期などから副作用の可能性があるかどうかの判断をする
→薬剤間相互作用、腎障害・肝障害の有無などによる薬の動態の関係なども考慮する
- 疑義照会の必要性の有無を判断する
- 添付文書、インタビューフォームでの調査、メーカーへの問い合わせ等で因果関係調査
- 患者への情報提供、場合によっては医師への情報提供
3.イベント発生による服用中止となった場合の対処について
- 1)服薬が中止あるいは薬剤変更となった場合、その原因の聴き取り
- 2)イベント発生までの期間や重篤度などの聴き取り
- 3)おくすり手帳への記載と患者への説明
- 4)薬歴管理簿への記録
4.副作用症例解説
- 1)ベシル酸アムロジピンによると思われる脱毛の一例
- 2)ベシル酸アムロジピンによると思われるむくみの一例
- 3)トシル酸スプラタストによると思われる膀胱炎様症状発現の一例
- 4)外用タクロリムス水和物による酒さ様皮膚炎発現の一例
- 5)カペシタビンによる手足症候群の一例
- 6)ケトプロフェンテープ剤による光線過敏症発現の一例
- 7)薬剤性女性化乳房発現の症例
- 8)過去3年間の薬疹疑疹患者についての検討
- 9)過去3年間の薬剤性消化器障害についての検討
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